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鳴海 一成; 渡辺 宏
Gene, 172, p.117 - 119, 1996/00
被引用回数:4 パーセンタイル:13.11(Genetics & Heredity)放射線抵抗性菌ディノコッカス・ラジオデュランスの乳酸脱水素酵素遺伝子をクローニングし、そのDNA塩基配列を決定した。DNA塩基配列から推定される当該遺伝子のアミノ酸配列は、高度好熱菌サーマス属の乳酸脱水素酵素と高い相同性を示した。また、両菌の当該遺伝子のG+C含量も非常に良く似ていた。このことは、タンパク質の耐熱性に関与するアミノ酸置換を、DNAのG+C含量の違いに起因するアミノ酸置換と切り離して、解析できることを示している。常温菌ディノコッカスに較べて、サーマスのタンパク質では、疎水性アミノ酸残基の増加に加えて、高親水性のアルギニン残基の増加が認められた。このようなアミノ酸置換は、疎水的及び静電作用に介して、タンパク質の熱安定性に深く関与しているものと考えられた。ディノコッカスは、タンパク質の熱安定性を研究する上で、サーマスの最適な比較対象菌として有用である。